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夫が体調不良でダウン。単なる風邪だと思っていたら、全身に赤い発疹がでました。これはただ事ではない、と思い皮膚科に駆け込みました。
夫の病名は「りんご病」
私はおもわず「え?!大人もりんご病になるの??」
大人のりんご病は、子供と症状のあらわれ方が違います。そのため、りんご病だとわかるまでに時間り、痛みやかゆみでつらい思いをする方も多いようです。
今回は、夫がりんご病にかかった経験を踏まえて、りんご病の赤い発疹がでるまでの初期症状などをお伝えします。
目次
りんご病ってどんな病気なの?
正式には「伝染性紅班」(でんせんせいこうはん)というウィルス感染症です。ヒトパルボウィルスB19型というウィルスに感染すると発病します。感染力自体は低いウィルスです。
成人は約50%が免疫を持っているため、免疫をもっていない小さなお子さんが感染しやすいですね。そのため「小さなお子さんがかかる病気」というイメージがあります。
が、夫が感染したことからわかるように、りんご病は大人も感染します。
免疫を持っていない約半分の成人の方で、かつ小さなお子さんと接触する機会の多い方。
免疫を持っていないパパ・ママ・保育士の方とかですね。お子さんから移るというケースがほとんどだそうです。飛沫感染なので、接触の機会がおおければ感染のリスクは高くなります。
りんご病の初期症状(大人の場合)
子どもの初期症状は「咳・鼻水・微熱」など風邪によく似た症状が現れた後、顔が赤くなります。その後に手足に発疹が広がります。
大人の場合は、顔は赤くならないようです。夫の場合も顔は全く赤くなりませんでした。いきなり驚く程の赤い発疹が手足にでます。以下、夫が発疹がでるまでの初期症状と対応を時系列にまとめました。
りんご病の発疹がでるまで。初期症状と対応(夫の場合)
9月上旬
全身がだるく36.8~37度程度の微熱が続く。関節の痛みと頭痛もあり。
9月中旬
一週間ほどしても症状がよくならないので内科で診察を受ける。季節の変わり目で風邪をひいたのか?と思ってる。抗生物質とロキソニンをもらい飲み始める。
薬を飲み始めた翌日の朝
・手の甲と脚の甲に発疹がでる。
発疹の出方はポツポツという感じ。赤い粒が点在してる。何かにかぶれたのか?とおもいつつ、「薬疹」(薬アレルギー)かと心配になる。夫はアレルギー体質。「薬疹」だと命にかかわるので、昼までに発疹がどうなるか様子をみることにする。
薬を飲み始めた翌日の昼
・夫からメールが入る。
腕・脛などに赤い発疹が広がり、赤い発疹の粒が大きくなってるとのこと。発疹にかゆみや熱も感じるとのこと。内科に電話をし「薬を飲み始めたら~」と伝えると、速攻薬を飲むのをやめてくれ、と言われる。が、内科は午後から休診のため、診察を受けられず。ふと思い立ち、アレルギー科を併設してる皮膚科に電話をいれ、症状を伝える。
薬を飲み始めた翌日の夕方
・夫早退後、皮膚科に出向く。
ドクターから「薬疹」ではなく「りんご病」だと伝えられる。
りんご病の発疹のタイミング
夫の場合は、かなりはっきり手足に発疹がでましたが、発疹がでない方もいらっしゃるようです。
ネットで調べてみましたが、発疹が出る方は、咳・関節痛などを感じた後に、手足に発疹のパターンが多いですね。夫の場合は、関節痛の症状を感じておおよそ10日前後の発疹でした。
りんご病の発疹の出方
発疹の出方ですが、最初はポツポツとでます。
発疹は最初は単独ででます。水玉という表現が近いですね。その後、小さい水玉の発疹がだんだん大きくなり、隣の発疹とくっつく部分がでてきます。赤い部分と、通常の皮膚の部分のバランスが逆転すると、レースの網目のように見えます。
そのため、りんご病の発疹のあらわれ方として「レースのような」という言い方をするのだと思います。とても文字だけだとイメージしにくいですが、症状をみてみると「なるほど、これがレースという表現か」と納得します。
りんご病の治療
りんご病の治療は基本は「自然治癒」です。こどもの場合は、サクッと治ってしまいますが、大人の場合は、かなり治るまでに時間がかかります。自然治癒といっても、ほっておくわけではありません。病院に出向き診察が必要になります。
関節痛や腰痛が出た場合には痛みの対処をしますし、治らない場合には別の病気の可能性を検討します。りんご病と似た症状の病気で膠原病(こうげんびょう)があるからです。
「薬がでないから病院いかない」とか「子供がかかる病気なんだから、ほっておけばなおる」
こんな風に痛みや不快感があるのに、適当にあしらっておくと後々大変になります。ドクターが診察が必要と判断したら、きちんと診察に出向く。きちんと指示に従ってくださいね。
治療の経過(夫の場合)
夫の場合は、完全になおりきるまでに二ヶ月かかりました。その間、定期的に皮膚科に出向き診察を受けました。
ドクターが手足の発疹をチェックし、治ったかどうかをチェックします。大騒ぎした発疹ですが、発疹も数週間すると目が慣れてしまいます(笑)
正直「もう、発疹は治ったのでは?」と思う状態でも、ドクターからは「まだ、治ってませんね」と言われます。幸い、発疹がでてからは、関節の痛みや頭痛などはなく、どちらかというと「かゆみ」の方が強く感じたそうです(夫談)
まとめ
結局、9月にはいってからの夫の症状は、風邪ではなくりんご病の初期症状でした。夫の場合は赤い発疹がでたので、りんご病の診断がスパっとされたのですが、中には「りんご病」だと診断されず、いろいろな治療を試される方もいらっしゃるそうです。
夫は内科での診断も風邪でした。でも、風邪にピッタリくる症状でもないので「マイコプラズマ肺炎」の検査もしたくらいです。(もちろん検査の結果はシロでしたよ)
ちなみに、夫の感染経路は不明です。小さいお子さんと触れ合う機会は全くありません.りんご病は、数年のスパンで流行を繰り返す病気です。前回は2015年、全国的に流行をしました。
夫が、りんご病にかかったのも2015年の秋です。りんご病は、小さいお子さんがかかるイメージが強い病気ですが、全国的に流行してる時には大人も注意してくださいね。
ちなみに、お騒がせしてしまった内科のドクターに、後日「薬疹」ではなく「りんご病でした」と報告にいきました 。