クリスマスシーズンにはよく聞く言葉「ノエル」。この言葉を聞いて何を思い出しますか?
なんとなくキリスト教に関係してるっぽいし。
人の名前でも使われてるし。
そもそも「ノエル」って英語なの?もしかして私の知らない造語だったりして?
こんな疑問を解決するため、ノエルの言葉の由来や意味を調べてみました。
ノエルはフランス語で何を意味するの?
ノエルは、フランス語でクリスマスの季節や歌を意味します。
フランス語の綴りはNoël (ノエル)。
元々はフランス語ですが、ノエル=クリスマスという意味はすでに世界で定着しています。
ですので英語の「noel」でも綴りとしてはOKです。
ちなみにフランス語で、メリークリスマス はJoyeux Noël(ジョワイシューノエル)っていいます。
クリスマス・キャロルとは?クリスマス・ソングと違うの?
ノエルは、クリスマス当日やクリスマス・キャロル、クリスマスの時期といった言葉を含んでいます。ちょっと馴染みが薄いクリスマス・キャロルについて補足説明をしますね。
クリスマス・キャロル(ノエル)はキリストの誕生と関係した内容の歌です。クリスマスソングとはちょっと意味合いが違います。
日本では「あわてんぼうのサンタクロース」はクリスマスソング、「きよしこの夜」はクリスマス・キャロル(ノエル)といえば、違いがイメージ付きやすいかなーと思います。
ノエルは名前にも使われる言葉
ノエルは人の名前でも使われています。元々は「クリスマスの時期に生まれた子」という意味でつけられる名前でした。
ノエルという名前自体は、男女とも使われる名前ですが、現代だと圧倒的に男性が多いようです。
ちなみにノエルという名前の著名人・有名人の誕生日を調べてみました。12月に生まれた方が多いですね。12月25日ズバリの日に生まれた方います。
- ノエル・アランブレット(1974年5月18日) ベネズエラのプロボクサー。
- ノエル・ウレーニャ( 1989年8月25日 )ドミニカ共和国のプロ野球選手。
- ノエル・オデール(1890年12月25日)イギリスの登山家・地質学者。
- ノエル・カワード(1899年12月16日 )イギリスの俳優・作家・脚本家・演出家。
- ノエル・クラーク (1975年12月6日 )イギリスの俳優。
- ノエル・ハワード(1920年12月25日 ) アメリカの映画監督、脚本家、映画プロデューサー。
- ノエル・ポール・ストゥーキー (1937年12月30日 )アメリカのミュージシャン。
- ノエル・マメール(1948年12月25日 ) フランスのジャーナリスト・政治家。
- ノエル・ミュートン=ウッド( 1922年11月20日 ) オーストラリア出身のイギリスのピアニスト・作曲家。
- ノエル・レディング(1945年12月25日 ) イギリスのミュージシャンで、ベーシスト。
Wikipediaノエルより一部抜粋
日本に照らし合わせると、三月に生まれたから「桃花ちゃん」とか四月に生まれたから「桜ちゃん」と名前をつける感覚でしょうか。
ちなみにノエルといえば、この人!イギリスのミュージシャンのノエル・ギャラガーは5月29日生まれ。
ノエル・ギャラガーの名前の由来はわかりませんが、クリスマスの時期に思い入れがあると、お誕生日が12月でなくてもつける場合があるかもしれませんね。
日本でも「のえる」ちゃんって名前は素敵だと思います。
海外では男性に多い名前ですが、個人的には女の子につけても不思議ではないくらい可愛い響きに感じます。
パパとママが初めて出会ったのが12月だから、といった想いを込めて名前をつけても素敵かな~と思いますよ。
クリスマスシーズンに耳にする「ノエル」を含む言葉
クリスマスシーズンに耳にする「ノエル」をふくむ言葉を紹介しますね。
マルシェ・ド・ノエルの意味は?
クリスマスの時期のマーケットを「マルシェ・ド・ノエル」と言います。
マルシェ・ド・ノエルはフランスやヨーロッパの各地で開催されています。
クリスマスにまつわる小物などが売られているんですよ。
夜にもなるとイルミネーションも美しく、マーケットの景観は幻想的な雰囲気に。
これもノエル=クリスマスという単語を覚えておけば、「マルシェ・ド・ノエル」と聞いても「クリスマスの市なのかなー」と想像できますね。
ビッシュ・ド・ノエルの意味は?
ケーキ屋さんで見かける「ビッシュ・ド・ノエル」という洋菓子もクリスマスに関係してます。
- フランス語の綴りはbuche de Noel。
- ビッシュは「木、丸太」「薪」を意味する単語。
日本語に訳してみるとビッシュ・ド・ノエルは「クリスマスの薪」といったところでしょうか。
ビッシュ・ド・ノエルという名前のお菓子として店頭にでてるのは、さすがに「クリスマスの薪」よりも商品イメージ的にクリスマスに相応しいからだ思います。断然、響きがおしゃれですものね。
薪をイメージしたロールケーキ状のスポンジの上に、サンタなどクリスマスをイメージした可愛いデコレーションが施され、日本でもクリスマスケーキとして人気があります。
ビッシュ・ド・ノエルは「クリスマスの薪」という意味を知らない人でも、「ああ、あの洋菓子ね」とイメージできるくらいに日本に定着してます。
改めて「どういう意味だろう?」と調べてみると「ああなるほど納得」なわけです。
ビッシュ・ド・ノエルはロールケーキと違うの?
ロールケーキは、スポンジにクリームが巻かれていますが、ビッシュ・ド・ノエルはスポンジの外もクリームが塗られてます。
クリスマスらしいデコレーションが、ビッシュ・ド・ノエルの特徴です。
ビッシュ・ド・ノエルのイメージの元は薪なので、ブラウンのクリーム(おそらくチョコレートベース)でデコレーションされている商品が主流です。
最近は、薪に雪が降っているようにみたてて、白いクリームでデコレーションされているものや、ピンク色のクリームでデコレーションされているものも販売されています。
ここまでくると、ロールケーキがデコってあれば、全部がビッシュ・ド・ノエル思ってしまいそうです。
でも、ビッシュ・ド・ノエルの言葉の意味をしっていれば間違えることもありませんね。
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まとめ
ノエルという言葉はフランス語。クリスマスを意味する言葉。
今回の押さえておきたいポイントとしては
- 〇〇 de noel = クリスマスの〇〇
- ノエル=クリスマスの時期に生まれた子どもにつけられることが多い名前
今回、調べて感じたことですが、「クリスマス」というとイベント色が強いイメージ。比較して、ノエルはクリスマスと同じ意味ですが、どちらかというと宗教色を感じる厳かで神聖な言葉という印象を受けました。
同じ意味でも、文化の違いを感じ、非常に面白いと感じました。
★言葉の意味のギモンに関する記事です★
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