確定申告で医療費控除をするときに、何が控除の対象かが重要です。
迷うのが「人間ドック」の費用ですね。特に再検査の場合は、費用がどこまで申告できるのかわかりにくいです。
今回は、医療費控除にあたり、人間ドックに関する情報をあつめましたので、シェアしたいと思います。
医療費控除で人間ドックの再検査は対象か?
まず、人間ドック自体は、医療費控除は対象外です。医療費控除は、予防・健診にかかったお金は対象外なので、当然といえば当然です。「要経過観察」もNGのようです。
でもここで、問題なのは、私のように再検査になった場合。結論からいいますと、検査の結果次第で、人間ドックの費用や再検査が医療費控除になるかどうかが決まります。
結局、二次検査で「重大な疾病」が見つかった時には、さかのぼって人間ドックやもろもろ再検査の費用も医療費控除の対象になる、ということです。
人間ドックの再検査でみつかる「重大な疾病」とは?
気になるのは重大な疾病ってどんな病気か?ってことですよね。
例えば「癌」は間違いなく重大な疾病です。
でも、癌に発展する可能性のあるポリープは?
マンモで見つかった石灰化は?
となると、数年たって癌になる可能性があるかもしれないという段階だと、「重大な疾病」が見つかったとはみなされないのです。あくまで、可能性ですからね。
人間ドックで見つかった「ピロリ菌」に関わる費用は医療費控除の対象か?
例えば、ピロリ菌」が見つかった場合。ピロリ菌が「重大な疾病かどうか」ってことです。ピロリ菌は、癌の可能性になる「菌」として少し前に話題になりましたね。
ピロリ菌が「重大な疾病かどうか」は、線引きが難しく、見解がわかれる部分です。実際は、重大な疾病として認められるケースは少ないようです。ネットでも、ちょっと厳しいという判断が多数でした。
余談ですが、実家の父親と姉はピロリ菌もってました。何かの検査をした時に偶然わかったそうです。その時に、ドクターにいわれたの「昔、井戸水のんでた頃の人は結構もってるんだよね~」だそうです。そういえば、私はピロリ菌もってません。40代、水道水の世代です。
こう考えると、ピロリ菌の現保菌者の数と、発がん・死亡に至るまでの関係性は、今の段階でははっきりしていないように思えます。必ずしも、ピロリ菌=死につながるという説ばかりではありません。ピロリ菌が重大な疾病とみなされない要因の1つかもしれませんね。
医療費控除はメタボ検診も対象になるの?
一方でですね。国税局が、以下は医療費控除対象となると発表しました。
- 「高血圧症」、「脂質異常症」、「糖尿病」は、医療費控除の対象になる
国税局HP⇒タックスアンサー:医療費控除の対象となる医療費
ですので、健診の結果で「高血圧症」、「脂質異常症」、「糖尿病」など重大な疾病が発覚したらメタボ健診も医療費控除対象となります。
例えばですね、メタボ健診をうけて高血圧だとわかり治療にあたったとします。その時、ドクターその指導の上で血圧計を購入した場合、「血圧計も医療費控除対象」なんです。あくまで治療の一環として購入したということだから。もちろん特定健康診査の費用も医療費控除対象です。
ちょっと、えーー??って感じなんですが(すいません・・)
この辺り、血圧計はOKで、ピロリ菌はなんでNGなんだって考え始めたら、キリがないです。医師の指導で、レーシック手術をうけるとレーシックも医療費控除対象ですよ。
時代によって医療が発達し、症状と疾病が関連が証明されていけば、「重大な疾病」の定義もかわってくるという事例ですよね。医療費控除を行う場合には、きっちりアンテナをたてて新しい情報に注意しましょう。
重大な疾病かどうか迷うときは?
とはいえ、「ピロリ菌は重大な疾病だろう!」と思う方や、「この病気は重大な疾病かな?」と疑問に思った方は、所轄の税務署に確認をしてください。
一人一人、事情も違いますし、色々なケースがありますので、きっちりしておくことが大切です。
所轄の税務署は「〇〇市 税務署」と検索をかけるとGoogleででてきますよ。所轄の電話相談センターに質問をすると大抵は答えてくれます。たまに厳しいこと言われますが、それはこちらがマゴマゴして、何言ってるかわからなくなってる時です(笑)
- 【電話相談センターへの電話のかけ方】
- 所轄の税務署に電話をかけると自動音声による案内がはじまります。ガイドに沿って番号を入力してください。
- ご用件の内容は1「税金に関する一般的な質問」でOK。あとは「その他」をえらんでください。電話相談センターに繋がります。
ただし、税務相談室の方も時期によっては、猛烈に忙しいので、聞きたいことは事前に整理してから電話してくださいね。
その時には
- ・電話をした日時
- ・担当者の名前
- ・やりとりした内容
をメモしておきましょう。
後々、確定申告をした時に、「いやいや、これは違うでしょ」と指摘を受けた時に備えてです。
まとめ
個人で確定申告をする場合、厄介なのは医療費控除。レシートや領収書を整理するだけでも、手間がかかります。
シーズンが違づいてくると、税務署も自分自身も慌ただしくなりますので、できれば事前に確認をとっておくと、スムーズに申告作業が進みますよ。
ちなみに、私の再検査は経過観察でおわりました。医療費控除の対象にはなりませんでしたが、一安心です。
コメント