春になると社会人になる方も大勢いらっしゃいますね。身内や親しい人が学生から社会人になる時、御祝いとして「お金」を包むことも。
ただ、この御祝いのお金。どういった袋に包むかがちょっとわかりにくい。
そこで今回は、就職祝いにつつむ「御祝いのお金」をつつむ「のし袋」の種類や書き方について詳しく紹介しますね。迷ってることがある方は是非チェックしてみてください。
就職祝いのし袋種類は?「あわじ結び」それとも「蝶結び」?
就職祝いは「お祝い事」なので、基本は「のし袋・祝儀袋」にいれてお金を渡します。これが一番、形式的ですね。「のし袋・祝儀袋」には種類があって、お祝い事の用途によってデザインが違うんですよ。
注意したいのが「婚礼用」と「一般のお祝い事用」ですね。
高額な金額をつつむ婚礼用の祝儀袋がかなり出回っています。婚礼用は、水引(紐のような飾り)が、金色など華々しいデザインなのでNG。大抵はわかりやすく「婚礼用」の表示がどこかにありますので注意くださいね。可愛いからといって、「就職祝い」に婚礼用を使うのはやめておいた方がいいですよ。
となると、どれを選ぶかですが。「基本は赤と白」の水引がついているか、印刷されているのし袋です。
↓こちらですね。右上に「のし」がついていて「赤白」。これでOK。ダイソーで大入り袋で買えますよ。
2つの祝儀袋の違いは、「印刷」か「水引」がついているかの差もありますが、紐の結びの形が違います。左は「蝶結び(ちょう結び)、右が「あわじ結び・結び切り」といいます。
蝶結びは、婚礼以外のお祝い事に使います。就職祝いは基本は「蝶結び」だと考えてください。何度でも繰り返し起きても差し支えないようなお祝い事に使われます。
現代では転職は普通になってますし、ブラックな企業云々ありますので、まぁ、そのアタリ難しく考えるときりがないかと。
右の方が、チョキンと紐がきってありますね。なので、1度しかないおめでたい事に使うタイプです。ただ、こちらは地域によっては、オールマイティにつかえる祝儀袋です。結び目がなかなかほどけないようになっているのでOKとのこと。
色々と縁起や由来の担ぐ考え方がありますが、無難に行きたいのなら、蝶むすびと考えてください。
個人的には、就職祝いは、「成人式」や「七五三」など、年齢的に行う伝統的な(?)儀式要素が少ないので、比較的フランクでもいいかと思います。昨今、転職するのは普通になってますし、金額も婚礼に比べると少ないですしね。
↓ダイソーにはオールマイティにつかえる「御祝い袋」もありますので、こちらを使うのもいいかもしれませんね(^^)/
就職祝いのし袋 書き方
のし袋の書き方は、買った袋の包みに詳しく書いてあることがほとんどです。
ただし、先ほど紹介した「昔からあるのし袋」と「ここ数年販売されたデザイン重視の御祝い袋」では、若干書き方が違いますよ。
大抵は、ここ数年販売されている祝儀袋は「名前を書く場所」「金額」など指定欄が用意されており、その場所にかけば要件が足りるようになっています。
マナー的なことよりも、実用性を重視なら、指定欄に書けばOK。その方が見た目にも綺麗に見えます。
ただ、
- ・欄が小さいから
- ・欄がないから
- ・欄が書きにくいから
といって、曖昧にしてしまうと後で面倒なことにもなりかねません。お金のことなので、後で渡した・渡さない、誰からもらったかわからない、となりますよ。
なので、どの祝儀袋でお金を渡すかはともかく、一通りのマナーは知っておくと安心です。ポイントは、「誰が何の目的でいくらお金を渡したのか」がわかる書き方にしておくこと。基本の書き方や「必要最低限の書くべき項目」を押さえておきましょう。
また、就職祝いに限らず、御祝いのお金の金額と「つつむ袋」には「釣り合い」があって、
- ・包む金額が高額なら、見栄えのする立派な祝儀袋
- ・気持ちを包むなら、それなりの袋
というのが一般的です。高額になれば上質な和紙で、袋や短冊が作られるので、ちょっと「にじみやすい」ことも。
先ほど紹介した、「ダイソーのかわいい系」の袋も、袋自体が可愛い和紙でできていたりするので、文字を書くときには注意してくださいね。
個人的には、失敗しても捨てなくてもすむ「短冊つき」の「のし袋」が経済的だと思います。もしくは「にじみにくい筆ペン」を用意しておくと安心ですね。
御祝いの気持ちだけ包むなら、実用性を重視して「先ほどの水引が印刷されている袋」でも十分です。中袋もありませんし、表書き・名前・金額を袋のどこかにかけばいいですからね。
のし袋の書き方 表書きを書くときの注意点
↓先ほどの「のし袋」です。
上に「御祝」と書いてあるのが「表書き」と呼ばれる部分です。就職祝いの表書きは
- 就職御祝
- 祝御就職
- 御就職御祝
- 御祝
が一般的です。御就職御祝は文字数多いですね。「奇数」の文字数の方がお祝い事の表書きに望ましいという考え方があるので、文字数多くてもマナー重視ならコチラを。
マナー重視でないなら、「就職御祝」あたりがわかりやすいですね。
名前は「自分の名前」を姓と名、フルネームで書きましょう。
のし袋の書き方 中袋を書くときの注意点
写真、右の「水引」がついているタイプの「のし袋」だと、大抵は中に封筒がついています。
そうなると、お金を包むのは実際「中身の封筒」なので、中袋に「金額・名前・住所」を書かなければいけません。
きちんと書いておかないと、包みと中身の封筒を、ばらした時に、「あれ?いくらもらったけ?」「このお金は誰からだっけ?」となりかねません。
↓お金の金額・住所・名前を書く位置です。
マナー的には筆ペンのような毛筆で書きます。ただ、マンション名が長い場合など、どうしても書き切れない場合もありますよね。特に毛筆だと文字が大きくなってしまいますし。
そんなイレギュラーなケースは別記事でまとめましたので、心配な方はこちらをどうぞ。
使うペンなどの解説もしています。
⇒『祝儀袋の中袋の書き方 ボールペンでOK?住所が長い時は?金額は横じゃだめ?』
まとめ
いかがでしたでしょうか。
昔は祝儀袋といえば赤白のイメージでしたが、今は色々な種類の「祝儀袋」が販売されていますね。100円均一でみても、ラインナップは沢山ありました。
基本のラインを抑えておけば、致命的なマナー違反にならずにすみますし、トラブルも避けられますよ。
参考になれば幸いです。
★品物で御祝いしたいときの参考にどうぞ★
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