夜、トイレに行きたくなって目がさめてしまう。
この悩みをお持ちの方が多いのに驚きました。確かに、かならず夜中におきるのは、眠りが中断してしまい良質な睡眠をとれませんね。
今回は、何故、夜中にトイレに起きてしまうのか原因と対策をまとめました。夜中にトイレに起きるのは、たんなる習慣ではなく、怖い病気が潜んでいるかもしれません。心あたりのある方は要注意ですよ。
夜中に1回以上トイレにおきてしまうのは「夜間頻尿」
【夜間頻尿の定義】
夜間頻尿とは、夜眠りについたあと排尿のために1回以上起きなければならないという悩みがあり、そのことで日常生活に支障をきたしている状態をいいます。
健全な日常生活を営む上で、十分な睡眠をとることは大事なことです。
引用:HP大鵬薬品工業株式会社 夜間頻尿とは
ここで、ポイントは「夜一回以上起きなければいけないという悩み」ですね。
二回、三回、とトイレに起きるのは確かに頻尿かな、と思いますが、一回っていうのは誰でもあるのではないでしょうか。
ただし「それで日常生活に支障をきたしている」という補足がありますので、夜中にトイレに起きるのが苦痛になったり、悩みのレベルになってきたら、たとえ夜中にトイレにいく回数が一回であろうと、それは「夜間頻尿」になるのだと思います。
どうして夜にトイレに起きてしまうの?夜間頻尿の原因はなに?
人それぞれ、体質や生活も違いますので、夜にトイレにいく原因もそれぞれ違います。が、その原因を大きくわけると生活習慣と病気が原因の2つのタイプがあることがわかりました。
1.夜間頻尿は生活習慣が原因
こんな日常の習慣はありませんか?
●寝る前に、沢山水分をとってしまう
夜ねる時に水やお茶を飲む習慣はありませんか?私はあります。夜、のどが渇いて目がさめてしまうのが嫌だったからです。
ですが、寝る前に過剰に飲むのはよくありません。夜間頻尿の原因になります。むくみの原因にもなりますので、適度な水分補給にとどめましょう。
ちなみに、夏であれば夜にコップ2杯くらいの汗をかくといわれていますので、自分の体調に合わせて、水分を調整しましょう。
●寝る前にカフェインや、夜遅くにビールを飲んでいる
寝る前のコーヒーについては、以前の記事で紹介しました。
⇒カフェインは睡眠時間の何時間前ならOK?どうしても夜コーヒーを飲みたい時は?
カフェインは、覚醒作用だけでなく利尿作用もありますので、夜寝る前に飲むと、夜にトイレにいきたくなることがありますね。ビールについても同様です。
ここで、注意いただきたいのが同じアルコールでも日本酒とワインは逆です。脱水症状を起こしがちなので、水分をきちんととることが大切です。のどが渇いて夜目がさめてしまいます。
いずれにせよ、就寝前の三時間をアルコールやカフェインを控えれば、大きく睡眠に影響はありません。
ナイトキャップが習慣の方は、ご注意くださいね。
●寝つきの段階で身体が冷えている。
冷えで、膀胱が敏感になってしまうと、トイレに行きたくなってしまいます。
トイレにいくものの、尿が沢山でないというのは、このケースですね。体質的に膀胱が敏感な方がなりやすいです。
寝具や、寝室の温度、寝る前の習慣(お風呂にはいった後にすぐ布団にはいる)などで、改善に向かうことが多いです。
2.夜間頻尿は病気が原因
夜中にトイレに何度も起きるのは、自分では気がつかない病気が潜んでいる可能性があります。
その時に注意するポイントは3つ。
- 尿の量は、以前と比べて多くなっていないか?
- 日中と夜間でトイレにいく回数が違うかどうか。夜だけトイレの回数が多くなる?日中も多い?
- 急にトイレに行きたくなるなどの、我慢できない程の尿意か?
この質問にYESであれば要注意。
年齢や体質にもよりますが、病気が原因のことが多いですので、頻尿が日常生活に不安や支障をきたすのであれば、医師の診断を仰いでください。
泌尿器科が専門になりますが、女性は心理的に抵抗があるかもしれません。一般的に、婦人科でも頻尿の相談には載ってもらえますので、「診てもらえるかな~」と心配であれば、受診したい医療機関に電話で問い合わせてみてくださいね。
ちなみに頻尿を引き起こす主な病気は以下の通りです。
- 前立腺肥大(男性の場合)
- 過活動膀胱。
- 糖尿病。
- 高血圧など。
まとめ
夜間頻尿の原因について、簡単に説明しました。
夜トイレにおきてしまうのが悩みの方は、体質や生活習慣と照らし合わせてみてください。
また、本当に厄介なのですが、睡眠障害が原因でトイレに行きたくなるというケースもあります。これは、夜中に起きてしまうのでトイレにいく、という行動が習慣になってしまっているのです。先に夜中に目が覚めるという症状がおきてしまっているので、頻尿なのか睡眠障害なのかの区別がつきにくい。
まずは、重大な病気が潜んでいないか自分自身の体調を見極め、1つづつ根気よく原因を探っていくのが大切です。
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