学生服や作業着など、ズボンの丈直しで短くした後、事情があって、元に戻したときがありますよね
「子供の背が伸びたのでズボンの丈を伸ばしたい」
「会社に貸与された作業着を返却するので丈をもとに戻したい」
そんな時に、アイロンをつかった接着テープをつかって丈詰めをしていると、テープをはがすのが大変。
もともと剥がれないことが目的のテープなので、そうそう簡単には剥がせません。
無理にはがすと生地が傷んだり、のりの後がみっともなく残ってしまいます。
でも、できれば綺麗に剥がしたいですよね。
そこで今回は、アイロンをつかった接着テープを、できるだけ綺麗に剥がす方法を紹介します。
作業手順や用意する道具などを写真付きで公開します。
裾上げテープの剥がし方に興味のある方は、是非チェックしてみてくださいね。
裾上げテープの外し方 のり跡が残らないようにするには?
ズボンの生地を傷めず、テープの跡を残さないように綺麗に剥がすには、以下の2点に注意して作業をしてくださいね。
裾上げテープを剥がす時のポイントです。
- 無理に引っ張らない
- 少しずつ剥がしていく
手間をかければ、のりや接着テープを残さず綺麗に剥がせますよ。
ただし、接着テープのタイプや接着してからの年数によっては剥がしにくいことも。
市販の両面タイプの接着テープだとかなり強力なので、剥がす時に多少の根気が必要です。
ゆっくり作業をしましょう。
セリア・ダイソーなど百均で売っているタイプなら比較的、簡単にはがせますよ(^^♪ こちらの記事で使ってるタイプの接着テー―プなら、綺麗に剥がせますよー。
⇒『ズボンの裾上げテープのやり方 アイロンの使い方や失敗しないコツ』
裾上げテープをきれいにはがす方法
裾上げテープの剥がし方は簡単です。テープを接着した時と同じ作業をするだけ。アイロンで裾上げテープに熱をくわえて、剥がしやすくします。
ただし「接着」と逆の作業なので、
- ズボンの生地のアイロンの滑らし方
- ズボンの生地からテープをはがす作業
に違いがあります。アイロンの使い方によっては、逆に接着を強化?することもあるので、注意してくださいね。
アイロンを使う接着テープを綺麗に剥がす方法 用意するもの
- ・アイロン
- ・アイロン台
- ・当て布
- ・霧吹き
スチームタイプのアイロンなら霧吹きは不要です。
今回、当て布は使い古したハンカチを用意しました。手ぬぐいなどでもOkです。
当て布の選び方がわからない方はこちらをどうぞ。記事中で解説してます。
⇒『ズボンの穴の補修 大人の服をアイロンや100均一で修理する方法』
すんなりと接着テープがはがれない時には「エタノール」があると綺麗に剥がれます。
エタノールはドラックストアで買えますよ。
量と種類に注意してくださいね。
エタノールは濃度によって種類がいくつか分かれています。今回は、消毒用エタノールがおすすめ。無水エタノールだと揮発性が高いので、今回はちょっと使いにくいかもしれません。
↓こんな感じで霧吹き(アトマイザー)に入ってると使いやすいですよ。
今回は、100均のダイソーの裾上げテープをはがしています。
粘着力は強くはないので、ササッと剥がしていきますね。
↓①ズボンの裾上げテープをチェックして、はがれそうな部分を見つます。大抵は、布と布の継ぎ目や段差に隙間ができていることが多いです。はがれそうな部分を始点に作業をしていきましょう。
②アイロンの温度設定をしてください。衣類の取り扱い説明タグにしたがってくださいね。
今回は、綿の作業着だったので、アイロンの温度は中程度(中温:140~160℃)に設定しました。
↓③スチーム機能を使い裾上げテープを濡らします。霧吹きで水を吹き付けてもOK。上に当て布を敷いてアイロンを軽く上から当てましょう。
熱で接着剤を溶かすのが目的なので、ギュッと上から押さえつけるのではなく、当てる程度で充分です。
↓④テープを引っ張るとペリペリ剥がれます。力を入れなくてもはがれるところまで剥がしましょう。あとは、③の作業と④の作業の繰り返しです。
↓⑤無理なく力を入れずにはがれる部分でいったん中断します。
この作業だけでは裾上げテープがはがれない時があります。剥がれなくても無理にテープを引っ張らず「エタノール」をつかって剥がしていきましょう。
裾上げテープの剥がし方 エタノールをつかった場合
強力な粘着テープや、裾上げテープが両面だと、はがれにくいです。エタノールを使う作業が楽になりますので、是非活用してください。
↓⑥今回は、液体エタノールがなかったので除菌ティッシュで代用します。
コンビニで買ったごく一般的な除菌ティッシュです。裏面にエタノールとありましたので、このティッシュで代用することにしました。
エタノールを使う場合は、生地の目立たない部分で試しにつけてみて、生地の変色がおきないか確認をしてから使ってくださいね。
↓⑦アイロンの熱でははがれなかった部分にエタノールを含ませます。
↓⑧エタノールが乾かないうちに、当て布をしてアイロンで熱を加えます。
↓⑨熱が冷めないうちにそっとテープをはがしていきます。こちらが剥がし終わった画像です。綺麗に後もなく剥がすことができました(^^)/
★関連記事⇒『ズボンの裾上げの簡単なやり方 裾直しのコツをご紹介』
裾上げテープ剥がし方 まとめ
一見、きれいに剥がせたようにみえますが、実はテープがはってあった生地を撫でるとザラザラします。
接着剤の残りが取り切れてないんですね(;^_^A
我が家のズボンは作業着だったので、「洗濯していくうちに取れるかな?」程度に考えています。
ちょっとずぼらなんで(笑)
でも、なかなか自宅でお洗濯できない学生服やスラックスなど。接着テープの接着剤を、さらにきれいに剥がしたいのであれば、
・ガムテープなどを上からあてて、粘着剤を取り去る
・柔らかいブラシなので、こすって粘着剤を取る
など、もうひと手間かけてください。
ただし、ポリエステルや綿のズボンは丈夫ですが、スラックスなどに使われるウールの生地はとても繊細なので摩擦に弱いです。
無理こすると生地を傷めることになるので、どうしても気になる場合は、クリーニング店に相談するなどの対応をしてみてくださいね。
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