ズボンの股の部分は穴が空きやすいですよね。日常生活の動作でスレがかかるので、どうしても生地に負担がかかります。
ズボン全体が痛んでいるなら買い換えも仕方ないんですが、大抵は部分的に穴が空いているだけ。ちょっと捨てちゃうにはもったいないですよね。
そこで今回はズボンの穴の補修を手縫いでする方法を紹介します。ソーイングセットがあれば簡単できますよ。
当て布や糸の選び方を詳しく紹介していますので、自分で修理したい方は参考にしてくださいね。後半には、私が補修にチャレンジした時の実物写真を掲載しています。
ズボンの股の破れの直し方のポイント
まずはズボンの穴をチェックしましょう。補修する穴は、ズボンのどの部分ですか?
- 前から見える
- 後ろから見える
のなら、繊細な補修が必要です。「補修しましたよ!」という感が丸出しだとさすがにカッコ悪いですからね。
次に、破れた穴の周辺の生地の状態をしましょう。破れの原因が擦れだと、布が弱っていることが多く、せっかく穴を直しても、また破れてしまうことがありますよ。
生地の強さを見極めるには、
- 引っ張る
- 厚さをチェックみる
いかにも「破れそう」「生地が薄い」と感じたら
- 当て布を大きくする
- あきらめて買い替える
を考えてくださいね。
折角、補修するのなら「やっぱり恥ずかしいから着るの嫌」「お直しに出せばよかった」「折角、せっかく補強をしたのにまた破れた」とならないように、慎重にすすめましょう。
★仕事中や外出先での緊急事態の場合はこちらをどうぞ!
ズボンの股の破れを手縫いで直す方法
手縫いのメリットは
- 特別な道具がいらない
- 特別なスキルは必要ない
ミシンなどの特別なスキルもいらず、ソーイングセット(と布など)があれば、今すぐに取り掛かれます。ただし、ミシンのように「ササッ」と補修できません。ある程度は根気がいることは承知しておきましょう。
ズボンの股の破れを手縫いで直す方法 用意するもの
- 手縫いの針
- 補修用の糸
- 補修用の当て布
- ハサミ(糸切)
- リッパー(必要に応じて糸をほどくため)
手縫い用の針は、短い針の方が使いやすいです。補修用の糸や当て布はできるだけズボンと近い色にしてください。
当て布の大きさは、通常は、穴のサイズの二回り大きいサイズで間に合います。大きくするのなら、穴を覆うだけでなく、薄い部分を全体にカバーできるサイズにしてくださいね。
また、当て布を大きくすると、補修の部分が目立つようになりますので、サイズには十分に注意してください。
もし、ぴったりのした糸や布がないときや、色で迷うことがあったら、
- 暗めの色のズボンの場合は、暗い色
- 明るい(淡い色)のズボンの場合は、明るい色の方
を基準に選ぶと補修の跡がわかりにくいですよ。学生服のような、暗い色なら股の間が影になってわかりにくいので、ある程度は融通がききます(^_^;
手芸店の実店舗で糸や布を購入する時に、ズボンの布と糸を重ね合わせて比較すると、色の違いをチェックできます。自然の日光の下の方が、色の違いを正確に見分けられます。店舗の照明にご注意を!
の破れを手縫いで直す方法 手順
ユニクロの夏用のレディースのボトムスの穴の補修にチャレンジしました。実家の亡くなったおばあちゃんの補修を思い出して手縫いしました。反省点も踏まえて、気が付いたことや注意点などを作業別に細かくお伝えします。
※穴はスレでできたものではなく、練習用にリッパーで開けたものです。
- Aの画像の説明
まず穴の状態を確認します。
生地の状態をみて、どの程度補修をするのかきめます。ヨレていたり、生地が弱っていたりすると当て布を大きくしないといけません。
この段階で、自分で補修を続行するかどうか決めます。
- Bの画像の説明
次にズボンの縫い目をほどきます。股の近くなので、縫い目をほどかず、補修をやれなくないですが、糸をほどいたほうが断然に補修しやすいです。ほどいた場合は、あとで縫い合わせなければいけません。
- Cの画像の説明
穴を含め、補修をする部分を、全体的にアイロンをかけます。浮き上がってしまった糸や、切れた糸などを、アイロンで整えます。ひと手間で見た目の仕上がりに差がでます。
- Dの画像の説明
穴にあてがう当て布の大きさを調整します。通常は、穴の二回くらい大きいサイズでOkです。今回は、押さえに待ち針をつかいましたが、補修テープで当て布をとめると、よりスムーズに補修ができます。
100円均一のアイロン補修グッズが便利です。アイロンで穴をふさいだ後、上から手縫いで縫うと最強です。品物はこちらで紹介してます。
- Dの画像の説明
Cの画像を見ると、裂け目が4列ありますね。(私は、狭い感覚の裂けだったので3列で縫いました。1列ごとに細かく縫うと綺麗な仕上がりになります。ざっくり縫うと、表から見たときの縫い目の「ケバ」「ウキ」が抑えられません。
アイロンシートを使うと、粘着力があるので、縫い目を細かくしなくても、ある程度は「ケバ」「ウキ」を抑えられます。
★詳しい縫い方についてはコチラを確認ください。
- Eの画像の説明
縫い終わりです。
布を全体に縫い込む必要がありました。赤い矢印の部分が生地の端です。ここまで「縫い目」を広げる必要がありました。
当て布の大きさの目安が、大きすぎると当て布が縫いきれず、私の出来上がりのようにビラビラしてしまいます。
- Fの画像の説明
ほどいた布をズボンの形に再度縫い合わせた画像です。結構、ザツな印象な仕上がりになってしまいました。お恥ずかしい限りです。
実際に、補修後のズボンを履いてみると、股の間が影になり、仕上がり程は不自然ではない印象でした。人の股間をジロジロみる人はいませんし、影になっていてわかりにくいです。
そこで、どのあたりまでのエリアなら、目立ちそうかをチェックしました。画像Fの白線のエリアです。矢印にある5センチ×10センチのエリアならギリギリだと思います。
(ユニクロ夏パンツ Mサイズ 私は150センチ台後半の身長です)
これが、
- 柄のパンツ
- 大柄な方(男性)
なら、もう少し広範囲でも目立たないと思います。目安になさってくださいね。
★自分で直すのが面倒だと感じた方はこちらをどうぞ★
まとめ
実際に手縫いで補修して感じたのは、生地が薄い「小さい子供のズボン」や「作業着」などは補修しやすいと思います。
「卒業近い子供の学生服の補修、あとちょっとだけ持たせたい!!」なども割りきって、自分で補修してもいいかもしれません。
ジーンズはデニムが分厚いのと、股の縫い目をほどいたとき縫い直しの「ステッチ」が手縫いでは厳しいのでお勧めしません。実際、ジグザグにぬってみると、布の取り回しがとても重く感じました。
スーツは穴の大きさや、着る人の体型によって、出来栄えさえにしなければ、補修ができますよ(足を広げて座る男性だとNGな気がします)
穴の大きさ、布の状況、補修した後にどれくらいズボンを持たせたいか、によってお直しのやり方を選んでくださいね!
「もう少し緊急で直したい」、「予防法をしりたい」という方は、まとめ記事をどうぞ。応急処置や予防などの方法も紹介しています。ちょっとした補修で、服の延命ができれば、節約になるのでチェックしてみてくださいね(^^♪
ズボンの股は、人によってはなんども繰り返し破れます。その都度、買い換えももったいないですし、直すのも手間ですよね。予防や対策をあらかじめしておくと安心ですよ。
こちらスーツの股の破れの原因について詳しく書いた記事です。スーツ以外にも当てはまる処は多いので、股の破れが気になる方は、是非チェックしてみて下さい^^
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